Voice #2 2016.04.10

UPDATE

うえーい!Shunです!

PUNKSPRING2016 神戸・幕張の両公演、そして「15周年おつかれっしたファイナルパーティー」が無事に終了してちょっとゆっくりしつつも余韻ってやつが薄まらないうちにVoice更新!

パンスプに向かうタイミングで初めての投稿をした記事に関してのコメントなどもたくさん届いて凄くうれしかったです。ありがとう!

※このVoiceにはコメント欄がないので、感想等を僕に伝えたい場合はSNS等を駆使いただくか、直接言いに来てください(笑)

 

 

 

【PUNKSPRING2016】

 

 

 

ついに終わってしまいましたね、パンスプ。ヘッドライナー出演が決定してからの約半年間、寝ても覚めてもずっとパンスプの事が頭から離れなかった。期待と重圧と、気合いとワクワクと…すべてがごちゃ混ぜになったある種カオティックな、今までに経験した事の無いメンタリティと共に生活しながら本番に向かっていく日々は実に新鮮だった。

 

神戸公演と幕張公演、TOTALFATというバンドが見せた表情はそれぞれ異なる雰囲気だったと思うけど間違いなく良いライブができました。ここで僕が言う「良いライブ」とは、「今持っているものを一滴残らず出せた全身全霊のライブ」です。

当日パンスプに来た人なら解ると思うけど、背伸びも建前もないピュアな「今」のTOTALFATというか、聞き慣れた言葉で言うと「等身大」。そんなステージでした。

持っているものをすべて使い果たしたライブだったからこそ、振り返れば悔しさが「自分自身に何が足りないのか?」という命題を明確に分析させてくれたし、喜びが「こう在りたい」という理想をすごくクリアなものに進化させてくれた。

 

TOTALFAT確実にアップデートしてる。

あ~…こんな貴重で栄養分の大きな経験したらTOTALFATどんどんカッコ良くなっちゃうよマジで。楽しみだな~。。。

 

エビバディ!プッチャヘンザーーーッ!!


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Photo by Azusa Takada

 

 

 

神戸も幕張も、ライブ本番とは別にTOTALFATにはもうひとつの大仕事があった。

 

 

新曲「ONE FOR THE DREAMS」のシングルCDを自分たちの手でお客さんに配布する事である!

ぶっちゃけてしまうと僕、CDを配布中、もの凄い数のお客さんたちと話したり握手しながらずっと涙を堪えてました。ひとりひとりと手を取り合って、目を合わせて1枚のCDを渡す事ができるってのが初めての経験で。「この人達がONE FOR THE DREAMSのCDを聴いてくれるのか」って実感したらどんどん気持ちが昂ってきて、それに加えてみんなが「ヘッドライナーのステージ頑張ってください!」とか言ってくるもんだからもうアカンす。ありがとう。

 

パンスプヘッドライナー決定!→新曲を演奏しよう!→その曲のCDを配ろう!→トレイラー映像を作ろう!… すべてが簡単に決まっていった訳でもなく、いくつかのプロセスを経ながらメンバーとスタッフがアイデアを出し合ってそれを具現化していく作業はときに時間や諸々の事情との闘いも生みつつ大変だったけどね、最終的に作り上げたものを自分自身の手で目の前のひとりひとりに心を込めて託していく瞬間はミュージシャンとして幸せそのものでした。

 

 

バンドマンていう生き物は皆、曲にしてもCDのパッケージにしても、そしてグッズも、常に「どうしたらファンに喜んでもらえるか?」というところに神経を集中させています。我々も然り。

 

ただ、TOTALFATはそれだけではなくて、デザインやメッセージに「ファンにこうなって欲しい」という想いを込めたり、「これがカッコイイんだぜ」という新しい提案をこれからのモノづくりにどんどん乗せて発信していくので、みんなにはアンテナをしっかりと立ててチェックしていってもらえたら嬉しいです!宜しく。

 


改めて、10周年という節目の今回、TOTALFATをヘッドライナーに選んでくれたPUNKSPRINGに心から感謝(感涙x1億)! PUNKSPRINGというフェスが日本に誕生して以来この10年で日本のロック/パンクシーンは変化を繰り返してきた。そのムーブメントの中に居るいちバンドとして、共に歩んで進化に貢献できた自信と喜びはもちろん大きい。でも、10年前から比べるとライブハウスには(サウンドカテゴリーでいうところの)メロコアバンドはめっきり減ってしまったし、メロコアバンドが抱える市場はCD、興行の両面でどんどん縮小してきているのもこれまた現実。正直悔しい。。。でもここに抗う価値がある!
僕にとってパンクロック・メロコアの存在は「全ての始まり」であり「帰る場所」でもある。BAD RELIGION, NOFX, THE OFFSPRING, RANCID, GREEN DAY… 彼らを初めて聴いたときに世界が180度ひっくり返って何もかもが刺激的な日々に変わった。大好きだったゲームもスポーツも軽く超えていく不思議な力を持った魔法のような出逢い。
その「魔法」が16年経っても消えずにステージに立たせてくれるんだから、パンクってものは全くもって衰えを知らないエネルギーを持ってるんですよね。まじフォーエバー!!
そして時代は流れてパンクのオーバーグラウンドシーンのバトンはBLINK182, NEW FOUND GLORY, SUM41, SIMPLE PLAN… へとしっかり受け継がれている。彼らに大きな影響を受けてバンドを始めたやつらも同世代&僕よりちょっと下の世代のバンドマンにはかなり多いハズです。

サウンドスタイルや表面的なものをただ見て「アレはパンクじゃねえ」などと一方的に評価を下す議論をたまに見聞きしますが(そいつに信念があって語ってるんならそれはそれで熱いから好きですよ)、例えばどっかの誰かに「TOTALFATはパンクじゃないよね」って言われたら僕は真っ向からそいつと勝負したくなります。「できるもんなら、俺からパンクを消してみろよ」ってね。ムリでしょ?
僕はパンクから学び、パンクがキッカケで仲間ができて、バンドを組んで、大人になってるんで。10代~20代そして30代の今でもどっぷり浸かったこのカルチャーと音楽は一生抜けませんよ。
THE CLASHの故ジョー・ストラマーが遺した「パンクはアティチュードだ。スタイルではない。」の言葉。これやん。


【Attitude(アティチュード)=姿勢、態度、考え方】

自分が自分である事を他人に「YES or NO」の判断をされるのではなく、自分自身がいかに自己をとらえて自らの意思で「YES or NO」の決断を下していくか?ここに核があるんだろうね。だからレジェンド達は何かに疑問を持てば「何故だ!」と、何かに怒れば感情の爆発を、何かを変えたければ異議を、自分の立場からピュアに音楽に乗せて時代を切り拓いてきたんだと思う。
そうやって先人達がつなげる事を止めずに2016年現在まで姿形を変化させながらも生きている「パンク」の名を冠したPUNKSPRINGに多くのバンドが集結して、毎年そのパフォーマンスであれだけの人数のオーディエンスが熱狂できるという事実に誇りを持ちたいです。いちパンクバンド、メロコアバンドとしてね。
その誇りにかけて、「楽しもうぜ」「アガってこーぜ」「頑張ろうぜ」だけじゃない、今の自分が何を想っているのか?何を訴えたいのか?誰に何を伝えたいのか?って自分自身の精神のコアを追求してこれから生み出すTOTALFATの新しい音楽と言葉に昇華させていかなきゃいけないなと思ってます。(「PARTY」の心意気は別腹)
人からくらう評価や判断じゃなくて、自分が下す決断で覚悟決めて、誰にも文句言わせない夢抱えて、もっとたくさんの人に知ってもらって、憧れられて、夢見せて、恩返しするよ。パンクって音楽もカルチャーも本当にカッコイイんだぜって知ってもらえたら演ってるこっちだってホント嬉しいんだからさ。そのためにいろんなところ行って、他と交わって、吸収して、バンドに還元して。。。この繰り返しで自分個人もTOTALFATも強くビルドアップして、もっともっとデカくなります!押忍。

とにもかくにも…PUNKSPRING2016 最っ高に気持ちよかった!
次の夢に向けて発射オーライ♬


「15周年おつかれっしたファイナルパーティー」~そして16周年(17年目)の抱負はまた後日書きますね。


それではまた!Peace.

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Photo by Azusa Takada

p.s
「ONE FOR THE DREAMS」のトレイラー映像に参加してくれたみんな本当にありがとう。一緒に作る事の楽しさを教えてくれました。一回でも背負ったみんなの夢、簡単に下ろす訳にはいかないので気合い入れ直して17年目も突っ走るぜ。感謝!